【そうなんですか】と【そうなんですね】













今日あるところで、「受け付けの白髪初老の男性」と
「同年配ぐらいの男性客」とが会話をしていました。
受付の初老の男性が「はぁ、はぁ」と聞いたのち
『あぁ、そうなんですね』と返事・・・




私は心の中で「おいおい」と呟いていました。
「おじさん昭和生まれでしょう。若ぶって
そんな言葉使わなくても、正しい日本語で
【そうなんですか】と相づち打ってくださいよ」と。




近頃の若者言葉の中に【そうなんですね】というのが
あって、私はそれを聞く度に、むずがゆくなり、
どうしても好きになれないのです。
こちらが縷々説明を試みていて
「○○を○○したとき○○○となりましてね・・・」
というと、若い子は殆ど例外なく
「そうなんですね」とあいの手をいれてくるのです。
説明しているこちらとしては、調子が狂うんですよ。
【そうなんですね】という言い方は【そうですね】とか
【その通りなんですよ】という意味として使われるべきで、
相手の話しに同調を示すものです。こちらが言っていること
を既に解っている場合の相づちなのです。
初めて状況を聞くときは、【そうなんですか】が正しいのです。




「か」は終助詞です。
文や句の終りに用いて、疑問・詠嘆・禁止・願望・反語
などの意をあらわします。

《しかし実際にはこれらのいずれとも区別し難い場合が多いのも事実ですですけども。
叙情的表現の和歌においてのように、純粹に相手に對して疑問を提出することは稀で、
多くの場合には、詠嘆か自問自答の反語的表現になりますけどね。》




現代語はすべて人との摩擦を避ける事なかれ主義に根ざしています。
気弱なというか上品なニュアンスに置き換えられている点も
否めません。
語尾を和らげる目的で【ですか】よりも【ですね】が
いいと思うのでしょうね。他人との摩擦を好まない
現代の若者意識からでた言葉だと思います。




たしかに「なにぬねの」の鼻音で鼻にかかった声の質は
優しさや甘えを感じさせる独特のものです。
「まみむめも」と「ん」も鼻音ですね。ガ行鼻濁音も
語頭以外は鼻音になります。
それに対し【ですか】の「か」は破裂音で一旦息をとめ
急に解放させて発する子音に属するため、鼻音に比べて
表現がともすれば強くなります。

















台湾へ行ったとき、向こうの女性は日本人が大好きだという
話になって、特に語尾に「ね」がつく言葉を大変魅力に思うと
聞きました。
またタイへ行ったとき、甘えたような鼻にかかる長音が
とても多くて、優しい言葉だなあと思ったものです。
これが鼻音の特徴です。



【そうなんですか】と言うにしても、言い方によって
随分雰囲気は変わります。「か」を心持ち小さく発音
すれば、優しさや思いやりは充分表されると思います。
いずれにしても、聞く人の心次第で気持ちが伝わるものです。




【そうなんですね】と、とっくにそんなこと解っていて
同調しているような返事をされるより、
【そうなんですか】と初めて聞いたおどろきや感嘆を
示された方が、私は好きです。



最近は若い子は猫も杓子も【そうなんですね】というように
なって、ああこうして言葉は生き物として、時代と共に
変わっていくのかしらと、昭和生まれは嘆くのです。
若い人は老人になっても【そうなんですね】と
言い続けるんでしょうか。
驚嘆であるべきものを肯定的に相槌を打ったり、是認する形に
すり替わってしまうのです。
言語とは流動的なもので、ある時代においては誤りとされた文法が、
後の世代に認められることも多々あります。 この用法の可能性も
例外とはいえないでしょう。誤用の指摘を「古い考え方」と一蹴
する時が来るかも知れません。




それにしても白髪の男性は【そうなんですか】と
いわなきゃ変ですよ!おじさん。
正しい日本語と古い文化を愛しましょう。


追記

微妙なニュアンスの違いはあると思います。【肯定で大いに頷く場合】は「そうなんですね」もありでしょう。【全く知らなかった場合】には「そうなんですか」になるかと思います。その場がどういう場面かはその都度違うわけで、事例の場合は私としてはとても気になった表現でした。

























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2014年8月27日 | コメント/トラックバック(0) |

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『共に明日をめざそうよ』が「曲集真夜中のひこうき雲」に

貫輪久美子混声合唱曲集「真夜中のひこうき雲」に

山本瓔子作詩『共に明日をめざそうよ』が

収録され発売されました。

曲集が多くの皆様に愛されますよう祈っています。



オンキョウパブリッシュ刊
ISBN978-4-8-87225-460-0 C0073
音で綴るホームルーム 貫輪久美子混声合唱曲集
『真夜中のひこうき雲』

 

http://www.youtube.com/watch?v=7WKGIrRnXfs&feature=youtu.be

 

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「花咲く時をこえて」発売と合唱教育研究会開催













26.8.12今日は川崎市麻生市民館で全日本合唱教育研究会 神奈川大会(川崎大会)が開かれました。 今大会のテーマは「拡げよう歌声 つなげようハーモニー 心をひとつに」です。 音楽教育の一層の充実を図る目的で、4曲の新曲が演奏されました。 私の「花咲く時をこえて」大田桜子作曲もその中の一つです。 新曲の指導がそれぞれの作曲家によりされましたが、さすがどなたも それぞれ工夫を凝らしバイタリティに溢れるご指導で、聞き入りました。 富澤裕先生、若松歓先生、横山裕美子先生、そして大田桜子先生でした。 子供達の歌声が一瞬で変わっていくのを、目の当たりにして、 直接指導の大きさ尊さをしみじみと感じました。

【花咲く時をこえて】の含まれたCDはこちらでお求めになれます↓↓

http://www.kyogei.co.jp/php/bdetail2.php?KeyWordBook=63221












【花咲く時をこえて】の含まれた楽譜はこちらでお求めになれます↓↓

http://www.kyogei.co.jp/php/bdetail2.php?KeyWordBook=26498


























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【金色の実】山本瓔子作詩・上田真樹作曲 発売











(この曲はこちらからお求め戴けます)

http://shop.zen-on.co.jp/p/719226



去る5月、合唱音楽研究所・指揮者加藤洋朗先生のご尽力で
新作レクチャーコンサートが、東京音大にて開かれました。
その折りに発表された新作が、この3曲でした。
【金色の実】山本瓔子作詩・上田真樹作曲
【せみ】まど・みちお作詩・新実徳英作曲
【前へ】大木実作詩・加藤昌則作曲

そのほか第81回NHK学校音楽コンクール小学校の部課題曲と
柏少年少女合唱団のミニコンサートも行われました。
聞きにいらした先生方の熱意も大きく、既に早くも今年の
第81回NHK学校音楽コンクール小学校の部では
三鷹三小が自由曲に選んで歌っていらっしゃいました。

その場では、ピースと言うにはとても立派な譜面が
全音楽譜出版社から発行されていましたが、
今回それがとても美しい楽譜となって堂々と出版されました。
その本が今日 8月11日 到着しました。

『子どものための作品でありながら、この曲を歌った子供たちが
大人になっても歌いたくなるようなそんなあたたかい作品が
書けたらいいな、と思いながら作曲した』と作曲者の上田真樹さんは
前書きの中で仰っています。
この作品はとても大きくなるような予感がします。
皆様のお目に、心に留まり、いつでもこころの引き出しの中から
出して歌って下さることを、ひたすら願っています。

【せみ】新実徳英作曲【前へ】加藤昌則作曲も素晴らしい曲でした。

この会を毎年続けて戴けたら、日本の合唱界に大きな力になるなと思いました。





















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「花咲く時をこえて」同声合唱

教育芸術社から新しく出版されました歌の
ピースとCDが送られて来ました。
「花咲く時をこえて」と言う書き下ろしです。
(山本瓔子作詩・大田桜子作曲)
同声合唱です【楽譜78/26498】【CD/KGO-1124】
広く皆様に愛される歌となることを祈らずには居れません!!

























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【あすにとどけ】のCD吹込

春に出版された東京都小学校音楽研究会合唱研究会50周年記念委嘱

【あすにとどけ】の、CD吹込が音楽の友社ホールにて行われました。

10月号『教育音楽・小学版』に載る予定です。

CDになったほうが、より多くの方に歌って戴けるとのことで、

それと東京都小学校音楽研究会だけでなく、全国の小学校にも

広めたいということで、とてもありがたく思いました。

できるだけ簡潔にと心がけて作った歌です。広くみなさまの

愛唱歌にしていただけたら、こんなに名誉なことはありません。





















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熱中症にやられました。

熱中症にやられました。

24日からずっと、一進一退の状態で、もう11日間たってしまいました。

殆ど良くなっかな・・と、頑張って仕事したら、2日はまたダウン。
気力が湧かず一日中寝てしまいました。用心、用心。















今日3日は音楽之友社でCDの吹込みです!!
そう思って休み溜めしていたとき・・・友社の編集長が2日
わざわざ電話をくださって、こんな暑いときだから
来るのやめて!!って。もう何回も聞いている曲だから、
立ち会わなくても・・・と・・・思いやりに溢れた
あたたかいお言葉に、感謝感激!! それで甘えることに
しました。
春に出版された東京都小学校音楽研究会合唱研究会50周年記念委嘱の
課題曲【あすにとどけ】で10月号『教育音楽・小学版』の為の
ものです。

今日順調にCD吹込が終わりますように。
その分ゆっくり休養させていただきます。ありがとうございました。



















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