岩手県宮古市での「心に花を咲かせよう」合唱










2013.9.21~22



東日本大震災の「復興の歌」として広く歌われた

【あすという日が】(山本瓔子作詩、八木澤教司作曲) に続いて、

震災後に復興を祈って書いた【心に花を咲かせよう】

(山本瓔子作詩、上田真樹作曲) の歌が、徐々に浸透しています。




被災された方たちは、今なお苦しい生活を強いられているのです。

『心に花を咲かせよう合唱団』は、昨年より岩手、宮城、福島の

中学校や仮設住宅を訪ね、そのような皆様と触れあうことを目的に

様々なコンサートや、ワークショップという実地の音楽授業を行い

向上に資する仕事をしてきました。

(そして私はそれとは別に、一人で被災地を巡る旅を続けてきたのですが・・・)




今回も音楽を通じ、多くの方と交歓することで、絆をより深め

さらに広げることを目的にコンサートが開かれました。














主催は「平成25年度文部科学省緊急カウンセリング等派遣事業」。

協力はキングレコード、全音楽譜出版社、TBS、

「心に花を咲かせよう」プロジェクト実行委員会です。


志をひとつに結成された『心に花を咲かせよう合唱団』は、

二つの合唱団で構成されています。

一つは、いま評判の合唱団でハルモニアアンサンブルという、

東京芸大生を中心にした人達の団体。  もう一つは

S.P.C合唱団という、この度の震災で何かできないかという思いから

国立音大生を中心に作られた合唱団です。

その二つが合わさって『心に花を咲かせよう合唱団』と

なりました。















初日は宮古一中、河南中、宮古高校との合同ワークショップからスタートしました。

6つのグループに別れ、各々、別々の教室で『心に花を咲かせよう合唱団』

のメンバーを中心に、ディスカッションあり、ゲームあり、

体を使っての技能あり、振りを楽しむエアー縄跳びありと、

多彩でバラエティーに溢れる研究が進められました。




これは見知らぬ者同士の垣根を取り除くのに役立ち、

親しみが湧くと、声も大きく出るという利点があります。

将来は音楽の先生を目指す人もいるであろう音大生が、

企画立案してリードをします。















その他に詩の言葉を学び、詩の情景について意見を交換しあい、

どのような気持ちで表現していったらいいかを検討し合います。



ワークショップ後の合唱は、声の質、響きなどが、驚異的な変化を見せました。

充実のひとときを終え、学校を後にして、仮設住宅を戸別訪問。

日没後になりましたが、明日のお知らせをしてまわりました。


「グリーンピア三陸みやこ」というリゾートホテルの、

テニスコートや駐車場を利用して仮設住宅が設置されています。

400棟、1,000人以上の入居者とのことでした。

ただ残念だったのは、コンサートの日は、

NHKの「あまちゃん」イベントがあり参加者が割れるということでした。





本番の日、待機していた私のところへ、

ビックリする訪問者があらわれました。

東京から早朝の新幹線で私を尋ねてきて下さったその方は、

元、局アナウンサーで、今、フリーのアナとして「ことばで奏でる音楽」の

活動をなさっている方でした。

「あすという日が」の群読の企画をきっかけとして、意気投合した

ばかりの方だったのです。



いよいよ本番の開始です。

宮古一中・河南中・宮古高・宮古木曜会合唱団の演奏と続きました。






































































昨日のワークショップの成果で、実に見事な演奏です。

みんなの心が一つになって、互いの敷居が取り除かれると、

こんなにも素敵な声になるのだと、溢れる涙を懸命にこらえる私でした。

素晴らしい集中力、しっかりとした本当にすてきな合唱なのです。

明るく一生懸命な生徒さんたちです!!!



あまりにも楽しくて、あっという間に終わってしまったコンサートでした。

『あすという日が』は一回。『心に花を咲かせよう』は二回聞かせて戴きました。











120名を超す大合唱には、本当に心が震えました。

全員がひとつにまとまり真剣に歌う学生たち・・・。

そしてこれまた見事な演奏を聴かせて下さった 地元木曜会の大人達・・・。

そして地域をあげての皆様のご協力。

学校の先生方とも、再会を喜び合い、素晴らしいチャンスをいただいて、

ひたすら感謝するばかりでした。



別れはいつも悲しいものです。

一つになったわれわれの後を追いかけて、ちぎれんばかりに手をふる子たちは、

涙すら浮かべていました。

やがてバスは薄闇の中へと消えて行きました。




感動が大きければ大きいほど、後から襲う寂しさは一入です。

あの子達の心と脳裏に焼き付いた、この日の思い出は、

終生忘れられないものとなるでしょう。



文部科学省の緊急カウンセリング派遣事業ということを、

私はその時になってハッと思い出しました。

そうだ、あの子達の笑顔と涙の為に、この仕事はずっと続けなくてはいけない、と。















盛岡までの帰り道。貸し切りバスのなかで、

またまたサプライズがありました。

私が合唱団の為に書いた詩【風のいろ】に上田さんが曲を付けて

当日、間に合わせてくれたのです。













【風のいろ】は被災地を思い、日本の原風景を思い、

万人の中に宿る心の迸り、ふるさとの懐かしさを、

書いたものです。



災害からスタートした合唱団の愛唱歌・団歌として、

愛して欲しい歌です。

突然の公表にはほんとに驚きました。

【風のいろ】の楽譜を、初見で合唱をしてくださったのは、

さすが我が『心に花を咲かせよう合唱団』です。





この歌もまたグッと胸に詰まる曲で、心にしみいるやさしい歌です。

これは一人でも口ずさめ、コーラスにもなるよう作曲された歌です。

私はそう願って詩をかきました。そして上田さんは、その気持ちに応えてくれました。




驚きと感動の二日間。

みんなやさしくて、みんな明るくて、生きているって、

なんて素晴らしいことなんだろうと、そして

互いを思いやり助け合いつつ生きるのは、一人一人のちょっとした

努力と心がけなのだと思いながら、今度の東北の旅は、

幕を下ろしたのでした。

(コンサートの模様は9月23日TBSのNスタで放映されました。)















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