筆記具


書の分野の筆墨はあまりにも奥が深い。
書きはじめたら、自分の勉強不足が気になって、
調べ直すと又これがキリがない。



机上の小道具は、どれも愛すべき存在である。
文筆を仕事にしているからか、わけても書く道具には
相当な拘りを持っている。

万年筆もボールペンもシャーペンも全部モンブランに揃えて、
かれこれ五十年になろうか。最初の一本は更に八年ほど遡る。

永く愛した細字用の一本が、遂に壊れて修理不能となった。
部品を交換するにも現在はメーカーにも無いと言うのだ。
これだけ本数があるのだから、代わりは充分と言われそうだが、
それがそうでない。細字用の替わりが欲しい。

元町に専門店がある。
今度は息子の薦めもあって、イタリアのアウロラにした。
『new限定品88ネブローザ』だ。オタントットネブローザ・・・・
オタントットつまり8アンド8のイタリア語読みがくすぐる。
888本の限定品で箱にナンバーが入っている。
1950年代の復刻であるクラシックなモデルで、
光と影を表現した「88 NEBULOSA(星雲)」
何とも神秘的な、まさに宇宙に捧げる為の作品である。

細字用で柔らかな書き心地、ボディのこの太さでこの軽さ、
まるで翼が生えているように舞い上がり、
花びらが散るように落ちて行く。
この幸せな気分は何だろう。
この気持は絶対譲れない。

店の若い主人が、自身、見たこともない年代の、私のコレクションに、いたく感心していた。
モンブランの時は、ただ書き味の素晴らしさ への、満足感で
満たされたのだが、ネブローザにはプラスワンがある。
黒一色のモンブランの中で新入りの紫が、なかなかいい。

こんなに高価過ぎる物を買ってしまって己が余生は?あと?と
計算しそうになったら、息子が
「バリバリ書いて長生きしなくちゃというお守りになるよ‼️」
と言ってくれた。考え様だね。ま、万一の時は息子が大事に使ってくれるだろう。

パソコンの活躍に出番は失われ、その上、病いのせいで
右手の微妙な操作がし辛い不自由さは、残念ながら
感じるのだが・・・・

でも変わらず万年筆への拘りは持っている。。

うん、このネブローザはいい。まことにいい。

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2017年4月30日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:ブログ

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