【校歌作詞と揮毫そして和紙のこと】

校歌を作詞した小学校から、その校歌の揮毫を求められました。
頑張って良い作品に仕上げようと、張り切っています。


いつも揮毫の依頼を受けた時は、同じ大きさの和紙を用います。
作品は 概ね縦70㎝×横100㎝ の大きさで、書道用の
和紙(画仙紙)に毛筆で書きます。


国際規格はA版で表現しますが、そこは日本のBシリーズです。
なにしろ1000年はもつという日本の和紙。洋紙は100年しか
もちません。劣化してぼろぼろになります。
Bシリーズの中のB1が、ほぼ728ミリ×1030ミリです。
このB1を使います。
原紙B0(ビーゼロ)の面積がほぼ1.5㎡(縦横比率1:√2 )。
それを基準にして、さらに半分に切ったサイズなのです。


これを全紙と呼びます。その全紙B1を用います。
これが書道用の基準なのです。


全紙をさらに半分に切ると半折(半切 はんせつ)と呼び
条幅などに用いる形になります。
全紙の4分の3を聯落ち(れんおち)と呼びます。
画仙紙というのは大画仙、中画仙、小画仙とありますが、
おしなべて全紙を言います。


更におまけを言うなら
Aサイズの対角線とBサイズの長辺の長さは、ほぼ同じ
に出来ています。
そして厚さが拘わって来ます。90キロとか110キロとか
135キロとか言いますね。これは原紙1000枚分の重さの
ことなのです。


さて和紙はユネスコの無形文化遺産になっているものもあり。
ものづくりのこころを大切に受け継がれています。


私は、埼玉の細川紙、福井の越前和紙、岐阜の美濃和紙、
徳島の阿波和紙、愛媛の大洲和紙、の手漉き現場を訪ね
体験してきました。
三椏(みつまた)や雁皮(がんぴ)を使います。


他にも島根石洲和紙、鳥取因洲和紙、富山越中和紙、
長野内山和紙などなどそれぞれの特性を利用して
戸籍台帳、障子紙、文化財修復、などに用いられています。


というわけで私の愛する和紙を用い頑張ります。
東京に居たときはその都度、鳩居堂や伊東屋に赴き
この目で確認し、購入していましたが、神戸にどんな店が
あるのか不案内で、京都か奈良の書道具店までいこうかな、
と考えています。



追記 (写真説明)

画仙紙は厚さ、密度等、吟味の上、用途に合う理想的な紙を、
奈良の店から購入。50枚入りワンセット。
本当は(失敗・下書き用に)多くても10枚あれば
充分なのに取り寄せだとこれになってしまう(T-T;)
ハガキと大きさの比較。
 

硯(那智黒) 墨(上海墨廠製・龍翔鳳舞)


朱泥と落款
落款は左下に2つ(上は白文で名。下は朱文で雅号。)
右上に関防印(引首印)といって好きな詩文等を細長く刻印。
この3つを三顆印(さんかいん)といって最も正式。
4カ所(右下)にある場合は「御脚印」といって飾り(オプション)
で上級者向けです。




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2017年7月29日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:ブログ

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