「詩と音楽の出会い」というコンサート

今、私にとってとても嬉しい大きな仕事に取り組んで
いる最中のため、そちらを優先していまして、
以下の記録がすっかり遅れてしまいました。

8/19の報告です。
「詩と音楽の出会い」というコンサートに
行って参りました。この会はサブタイトルに
「シューマンに酔いしれて」「同詩異曲を味わおう」
というテーマを掲げたもので、バリトンの山口茂己氏の
リサイタルです。私が興味を感じたのは
「同詩異曲を味わおう」という部分でした。
ゲーテの「魔王」を
  曲「シューベルト」と「レーヴェ」
ゲーテの「ただあこがれを知る者だけが」を
  曲「シューベルト」「シューマン」「チャイコフスキー」
   「ヴォルフ」
加藤周一の「さくら横ちょう」を
  曲「中田喜直」「別宮貞雄」
北原白秋の「砂山」を
  曲「中山晋平」「山田耕筰」
ゲーテの「野ばら」を
  曲「シューベルト」と「ウェルナー」
といった形でそれぞれの詩を紹介、内容を解説してから
別々の曲を披露すると言った形式でした。

それらは大変興味深く、それぞれの作曲家の感性と
詩に対する受け止め方の相違点が現れていて、思わず
引き込まれました。
並べて同じ詩を演奏される機会は、なかなか無いので
大変おもしろい企画だったと思います。

我が身に照らし合わせても、このように同じ詩に
別々の作曲家の曲がつく場合が非常に多いので
特に関心があります。。
これはその詩が人に訴えかけるものを、強くもっているからで、
それを感じた作曲者が感動を表したからだと、勝手に解釈して
いまして、詩人の側から申しますと、それはそれは大変
名誉なこと、いえ、これ以上名誉なことはないのです。

詩集に載って出版されている作品は多くの方がご覧になって
居るわけで、そのようなことが起きるのはよくあることです。

NHKなどから委嘱を受けた場合はそのように附記していますし、
委嘱料が存在した作品などは載せていませんので、問題は起きません。。
また特殊な個人とのコンビ作品としてその方のために書いた
動かせないものは、その旨添え書きしております。
ですから詩集の中から選んで作曲した作品が、後に有名になったけれど、
別の方の作曲もすでに存在しているということも、当然起こりえます。

世の中には、企画としての競作ということもあります。
同じ詩に別の方が曲をつけるのを、とても気になさる作曲家の方も
いらっしゃるので大変難しいところですが、詩が先にあり
既に出版されている場合などは、詩の心と曲の心とが
ぴったり一致して、万人の心に染みこむ名作が生まれることも
順番を問わずあるのだと思います。

しみじみ、今回の演奏を聞きくらべ両者が並んで演奏される
という素晴らしい企画をセッティングして下さったバリトンの
山口茂己氏の英断に感涙しました。

また山口氏の柔らかな語り口は素晴らしく、詩の雰囲気に合った
朗読の調べと解説が一層作品群を引き立たせ、あたかも
詩と曲が生まれたその場に居合わせたような、自分が主人公で
あるような錯覚すら覚えるリサイタルでした。

帰り道、美しい神戸の西神中央駅周辺の景色を楽しみ
「牛タンひつまぶし丼」を頂いて参りました。

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2017年8月19日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:ブログ

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